高校生は忙しい
昨日の体育の理論で、先生がどうたらこうたら話していた。
わたしは学校の先生って職業を振りかざして生徒の頂点に立ってあーだこーだ子どもみたいに喚くような教師が嫌いだから、すごく苦痛な時間だった。
先生はよく、「あなたたちが校則を守って高校生だという責任と自覚を持つことが、生徒と教師との信頼関係です」と言う。
わたしはいつもばかじゃねえのと思う。
その校則は学校側が決めた、あるいは先輩の代からもともとあって、なんだかんだで形を変えつつも残ってきたものであって、わたしたちが納得できるようなもんじゃない。
信頼関係はお互いをよく理解することからでしょう。
こんなクソみたいな校則、わたしたち、使ってませんからア〜〜!
という感じである。
髪型とか、スカートの丈とか、ワックスがどうのこうのとか、刈り上げはだめとか、化粧は落とせとか、カーディガンの色とか、靴下のワンポイントとか、
わたし、もう高校生なんだから、自分で選びたい。どうこう言われたくない。先生の好みを押し付けられても困る。
「社会に出たら」なんて言われても、いやいやお言葉を返すようですけど、あなた社会の何者?主なの?この社会牛耳ってるの?
まあ言ってることはだいたい分からんでもない。
でもなあ、あなたたちの趣味を押し付けられても困るわけです。
このままだとうちの高校は、おんなじような格好した個性もくそもない生徒で溢れかえって、ただ不満をふつふつ煮込ませておいて、でも校長の挨拶とかで「この学校は落ち着いていて先生もとても親身」とか言っちゃう高校になっちゃいそうだ。
そういえば、身だしなみの話してる時のS先生、寝癖がひどかった。
そういうところですよ、信頼関係って。
明日は金曜。
ああ、やっと楽しくなってきた。
高校はあまりに守られすぎていて
ふと自分が卒業してこの籠から放されたとき
どう飛んでいいか分からないんじゃないだろうか
それでも教室から見る空は青くて
期待してしまう日々だ